空飛ぶクルマの夢は何十年も存在してきた

~~~~ もうすぐにでも空飛ぶ車を持てるだろうと人々が言うとき、言い換えるならば、彼らは1世紀以上も遅れているのである。

1917年以来、空飛ぶ車は存在してきた。今日、皆が空飛ぶ車に乗って空を飛び回っていない理由は、空飛ぶ車が存在しないからではない。今日、皆が空飛ぶ車に乗って空を飛び回っていない理由は、空飛ぶ車というアイデアが本当にバカげているからだ。

それはマラソンを走りながら同時に熱烈なセックスをすることが本当にバカげたアイデアであるのと同じ理由である。

~~ あなたが手にする空飛ぶ車とは、ろくでもない車であると同時にろくでもない飛行機でもある乗り物である。

その価格はあまりに高額で、同じ金額を使えば代わりに優れた車、優れた飛行機、そして本当に素敵なヨットなどを1、2台購入できるかもしれないのだ。

我々が空飛ぶ車を持っていないのはそれが理由である。誰も空飛ぶ車を作らなかったからではない; 人々は1世紀以上にわたって空飛ぶ車を作り続けており、そこから得られる明白な教訓を学んでいる、あるいはむしろ学んでいないからだ。

~~ 更には、空飛ぶ車にまつわる問題は、単なる1つの、あるいは100個の技術革新によって解決されるものではない。なぜならば、それらの問題は空飛ぶ車が存在する物理的現実に結び付いたものであるからだ。

我らが時代の巨大な学習されない教訓の1つに、何らかのちょっとした新たなテクノロジーが実現したからといって、マズいアイデアが優れたアイデアに変化するわけではないということが挙げられる。

~~ 今日、あまりに多くの人々が、我らが時代の問題に対する想像上の解決策に執着している理由、そして、あまりに多くの人々が、そのような問題を無意味にしてしまうであろう想像上の大変動に狂信的に執着している理由は、それらの本当の問題や帰結に相対したい人があまりにも少ないからである。

~~ 空飛ぶ車が我々をトゥモローランドに連れて行ってくれるフリをして50年間を無駄にしたという認識を妨げる記憶喪失の習慣から目覚めなければならない。

翻訳:進歩と記憶喪失 (ジョン・マイケル・グリア)


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